ポエム
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知覚は揺れて遠い目をする
子供の頃、
青と黄色の物に表れる組み合わせが
なぜか生理的に嫌いだった
その記憶はしまい込まれていたが
青春期にゴッホやムンクの絵となって
私の魂を撃ち抜いた

綺麗な北欧風の色合わせでもあり
好きな人も多いだろう

気分によって好きな時と嫌いな時がある
感受性で星空が紙っぺらのように貧しく見えたのは
人が死んだ知らせを聞いた時だった

花が汚く見える追い詰められた少女よ
人に冷たくされて
人間疎外の底に足を投げ出して座り
相手の顔が醜いような、不可思議で異物に感じる時
その人は信じられる世界を懸命に探している

眺めればいつも目前に愛という名の名馬があり
乗りこなすには優れた機能美の鞍が必要だ
私はかつて暴れ馬の暴走で落馬し傷を負った
私はいつも名馬を相応しい鞍に付けてやることが出来ない
寂寥と恋慕渦巻くだく足のムスタングよ
あぁ、私のおまえよ





25/02/25 00:31更新 / 湖湖



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