知性が愛を孕んでいるか？
正義を語る時
その思想の底に愛がまどろんでいるか？

公正な人よ

それは子供の心に宿り
磨かねば大人になるほど既得権に縛られ
人間は腐るのではないか？

損得が尊徳に勝る世界に真の友情は無い
破産した時に人が周りから離れて行くように
嫌われる病気の孤独は人を青ざめた人生に、意固地にする

プライドのへし折られる音がする
豊かな振り、幸せ自慢の
終わりのない列には加わりたく無い

エリートサラリーマンだったのに皮膚病になり
道で人に避けられ嫌われた父よ
あなたが貧しくなっていくのを見るのが辛かった

私は私の病を患い
病者は病者達の谷底に閉じ込められた
聖書の時代のままに
そんなイマージュが瞼に被る

されどだからこそ
悲しみを知ったなら愛に目覚めよう
ならばナンボのものの人生か？
人生の苦さを愛でかき混ぜ
チョコレートにするのだ
そんな新型の優生思想を持つ