夜
夜に抱かれて
人から遠く離れて
闇を飛ぶ心も今夜はお休み
己の小ささに震える
黄砂が海を渡るように
思念は自由を飢え
一夜にして千里を往く麒麟を愛した幼少に泣く
せめてあなたを信じたかった
瞳を見て手を握りたかった
遠い昔
友情を箸にして
夏のおそうめんのように
虹を掬うような感じ方の子供でした
大人になって
大きな豚肉のロースの端の
脂身の道を
男と2人乗りバイクで往く悪夢から目が覚めません
私の首からゆるゆると流血し
それが赤いネッカチーフのように見えます
この失意と無念は私自身を助けず
私の腐った沼に溺れ
水しぶきが
もう語るな、と囁きます
病室なのか
洞穴なのか
黴が匂います
私は壁に詩を書き
助けて、という代わりに
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人から遠く離れて
闇を飛ぶ心も今夜はお休み
己の小ささに震える
黄砂が海を渡るように
思念は自由を飢え
一夜にして千里を往く麒麟を愛した幼少に泣く
せめてあなたを信じたかった
瞳を見て手を握りたかった
遠い昔
友情を箸にして
夏のおそうめんのように
虹を掬うような感じ方の子供でした
大人になって
大きな豚肉のロースの端の
脂身の道を
男と2人乗りバイクで往く悪夢から目が覚めません
私の首からゆるゆると流血し
それが赤いネッカチーフのように見えます
この失意と無念は私自身を助けず
私の腐った沼に溺れ
水しぶきが
もう語るな、と囁きます
病室なのか
洞穴なのか
黴が匂います
私は壁に詩を書き
助けて、という代わりに
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