ポエム
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美容室で

美容室で鏡を見ていて
ピカソのキュビズムを想像した

夜叉のように修羅のように追われていた時、
ホテルの鏡に映った自分がキュビズムに見えたことがある

あれはあれではなかったか

捻じれを感じるのだ
そのエネルギーを
あれのあとはあれらはだめなんだよ
きっとそうなんだね
ある種のそれらはたぶん秘密の前衛的な福祉なんだ
そっと黙っていよう
そういうことなのかな

砂嵐の後は平凡な優しい可愛らしい世界が愛おしい

一杯のコーヒーが
ネズミの咳が
愛猫の猫背が
涼風が
めぐる春が
雨だれの音が

恐ろしいものを地の底に抱いて

23/03/07 01:13更新 / 湖湖



談話室



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