ポエム
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美と苦しみと愛と
人生という河よ

辛さを思う時、
隔離され差別されてきたハンセン病の人たちの嘆きや
広島や長崎の被爆者の辛い人生、
水俣病やイタイイタイ病を思う
土地を奪われ迫害されたアイヌや沖縄の人たちの凌辱と苦しみ
犯罪被害者の孤独な闘い、
転落を聞く者たち
病気や障害を負う者の痛み、 
DVにあっている女のうつむいた顎を思う

ご飯を与えてもらえない子供よ
飢えた心よ

惨めな心が一人でいる時
悲しみが氷雨し、泥にまみれ、
叫びたい
でもそれは空という洞穴の中にこだまする
ブリザードの過酷が
独りぼっちを殴打してなぶるだろう

凍えて、凍えて、氷の指よ
まみれて、まみれて、まみれて
さみしく暴れる心よ

孤独が、差別が覆いかぶさり
病や苦しみ、困難にも青ざめて層がある
地獄はこの世にあるのだ

失意の谷底に暮らす孤独者の涙よ
日当たりが悪いから顔色が悪いね

熾して熾して、さあ熾して
あなたの心を私のものとして温める時、
きっと開く花びらの赤い薔薇の色よ
それは心に刻まれて愛の色よ

愛が絶望を穿つ矢として
まっしぐらに飛んでいく
私が見るのはいつもそんな夢だ
それは腹に薔薇を抱いて紅色に染まった雲だ
まなざしに差し込む
太陽に染められた紅色の雲が
万感の海のうてなを目指して走る使者となれば
伝えるべきなのはいつもどこまでも愛だから
愛の使者になれ、愛の使者になれと、
それが太陽との会話だ



22/12/05 00:42更新 / 湖湖



談話室



■作者メッセージ
元気のない自分を鼓舞せん、と書いて、少し上向きになったところです。(笑)
詩という妙薬ですね。感想が欲しいなぁ。

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