ポエム
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ふぁむ
しにたいには理由がないと有効ではないらしい
生きたいには希望がないと権利がないらしい

一通の道路に面した家に一通の葉書が届いた日
すべて知ったような顔した大人が最奥の扉を叩いた
真実を求めて 真実から遅れた分
なにもかも手遅れなのに

楽しみと共に安易に消え去った夏

瞬間に依存すると過去が栄光になる
話し合いの末 わかりあえなかった
苦しみも線をまたげば簡単に精算されちゃう
忘れてしまえば今度こそ自分は返ってこない
だから悔しいのさ

はなからあんたはお呼びでないよ
肩書きだけで語れやしないよ
気持ち悪いとこすっとばして
綺麗に咲いた花なんか抱えて
それが正しいとか冗談だよね

暖房の設定温度 限界にして
早朝までにどろどろに溶かされたい

すべて知ったような顔した大人が最奥の扉を叩いた
真実を求めて 真実から遅れた分
なにもかも手遅れだったと
ほんの断片でも思い知らしめるために
23/01/16 06:42更新 / きざみ



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