ポエム
[TOP]
揺れて
目を伏せた君 睫毛が頬に影をつくっている
この視線が1mmでも僕の方を向いたら
僕の感情は揺れて揺れて
きっと目も合わせられないほど

窓の隙間から外気が漏れて
いずれ狭い教室が夏で充満するまでに
思い出とか言い残したこと全部話しておきたかったな

もうここでしんでも後悔しない と思っていた分
走馬灯 そう遠くない未来のために
守れるかも知らん生きる意味をつくって
幸せになってる愛を辿るなら簡単に告えない
癒えない過去があるだけじゃ僕はやっぱり変われない

歳を重ねる前に手を重ねて
それだけで報われる何かがあるのも確かで
小さな公園 錆びついたブランコで
笑われちゃうような恋を真面目にしてさ
だから
その視線が1mmでも僕の方を向いたら
僕は揺れて揺れて
君も揺れて揺れて
どうか
22/07/28 03:57更新 / きざみ



談話室



TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c