美くしい海月の骨よ

闇より深く
光も届かぬ深淵の底で
仄明るく輝く光

沈んだ先の
音の消えた世界で震える胸を
希望の光となって包んでおくれ

形の無い生命たちの海
いつかの願いも波に流され
寂しさは渦を巻く

希望は泡に消え
光はもう届かない闇の淵
それでも胸に残るわずかなぬくもり

美しい海月の骨よ
すべてが黒で塗りつぶされても
慈しみの雫を注いでおくれ

美しい海月の骨よ
仄明るい光よ
わずかなぬくもりよ
慈しむ心よ

存在しない私の希望の光よ