ポエム
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5分の1
お気に入りの、可愛い豚の貯金箱。
なんで豚なのかは分からないけど、皆の定番、豚の貯金箱。

いつも、100円ずつ入れていく。

毎月のお小遣いは、500円。
でも、500円玉では貰わない。
豚の貯金箱に入れられないから。

本当は学校の帰りに、友達とこっそりジュースを買って飲みたいけれど。
100円は豚にあげなきゃいけないから、頑張って我慢する。

そうしたら、豚も喜ぶし、私も嬉しい。



でも、いつからだっけ。

いつのまにか私は、豚に何もあげなくなってしまった。
あんなにお気に入りだったのに。

ちょっとずつ、お金が増えてく事が嬉しくて、楽しかったはずなのになぁ。

豚の貯金箱を使わなくなったら、毎月5分の1も、お金を残す事ができなくなってしまった。

いつからだっけ。


19/08/05 17:36更新 / きっちん



談話室



■作者メッセージ
子供の方が大人より、何も考えていないようで計画的な時ってありますよね。昔できていた事ができなくなってしまうのは残念ですね。

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