ポエム
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見るものが異質に見えるとき
気分は落下してゆく
どこまでも落ちて底のない怖さ
口にするものみな異物で
吐き出しそうだ
見るものみな異次元のように
歪んでいる
大地は傾斜し立っていられない
どうしたのかおれ
視界が変質するほど
おれは憔悴して
どうにかなりそうな寸前で
かろうじて堪えていられた

いままでがなんであったのか
愛は無力
救いの手にもならない
どんなに尽くしても
答えは凍りついた言葉
それでも行き場のない捨て犬は
おれの肌を求めて
すり寄ってくる

あなたと決別する朝
おれは正気でいられるだろうか
20/02/18 06:10更新 / シニヤ = シネー



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