残酷な三月
世は花咲く絢爛な季を迎えるというに
生きとし生けるものみな祝祭の喜びに溢れるが
暗い春に項垂れて歩くわたしは
よりまた辛くなり
三月は残酷な月だ
萌える生誕のときに
喪に服するものにとっては
あなたの思考が萎縮しやがて
退行すれば幼児のように
あなたを置き去りにしたわたしを
泣きじゃくって探すだろうか
あまりに重い
あなたをもう受け止められない
両親も娘も黙って立ち去ったように
わたしもまたあなたを捨てる
精神の壊れて人間でなくなる
あなたを見ていられない
春にわたしは小さな引越し荷物を手に
あなたから消えよう
その後のことは考えまい
病人を遺棄してわたしは
悔恨の日を送るのだ
生きとし生けるものみな祝祭の喜びに溢れるが
暗い春に項垂れて歩くわたしは
よりまた辛くなり
三月は残酷な月だ
萌える生誕のときに
喪に服するものにとっては
あなたの思考が萎縮しやがて
退行すれば幼児のように
あなたを置き去りにしたわたしを
泣きじゃくって探すだろうか
あまりに重い
あなたをもう受け止められない
両親も娘も黙って立ち去ったように
わたしもまたあなたを捨てる
精神の壊れて人間でなくなる
あなたを見ていられない
春にわたしは小さな引越し荷物を手に
あなたから消えよう
その後のことは考えまい
病人を遺棄してわたしは
悔恨の日を送るのだ