ポエム
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東京の星座
真冬のしんと凍った夜半に
誰もいない屋上に立つ
こんな静かな夜は
魑魅魍魎が跋扈する
神話も伝説も姿を現し
星という星がお喋りをはじめる
都会も眠り
高層ビルの赤い航空灯だけが
点滅しているとき
壮大な物語が天空の舞台で
繰り広げられている
翼を拡げて飛び立つ白鳥も
一角獣から麒麟
大きな三角オリオンの瞬き
蛇行するエリダヌス川
東京の夜空にも見えるのだ
信じられない古代の光の
ミュージカルを仰いでいると
果てのない無限の孤独を
忘れさせてくれる

ここはどこだろう
星で位置を測るように
宇宙に意識を探している
20/02/07 06:47更新 / シニヤ = シネー



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