怪老同結
年老いてもみんな仕事だった
好々爺ばかりが管理室で
茶を飲みながら世間話
寄れば集まれば
病気と年金の話ばかりだ
定年後に働かなくてはならない
事情は様々だが
いずれ若いときからの
老後への用意が足らない
似た者ばかりが固まって
これからどこで暮らそうか
田舎暮しも悪くないと
すっかりリタイヤしたときの
生活の場も情報交換する
みんな資金が足らず
働いて家賃負担が大きいと嘆く
病気にならねば楽しい老後も
結果は同じ少しでも蓄えて
葬式代も残さねば
そんな怪しい素性の知れぬ
老人たち
呵々と嗤う