仕事のダブルワークで
夜昼の区別なく働く
生活は不規則で乱れ
いつ寝ているのか
いま喰っている飯は昼なのか
晩飯なのか
顔はいつ洗った
歯はいつ磨いた
下着は着替えたのか
連続する夜も朝もない
仕事に掻き回されて
日にちも曜日も時間も
分からなくなる
命じられた時刻に起きて
現場に直行する
電車でうとうと
完全な寝不足だった

都会は労働者を消費する
倒れたら交替要員は
いくらでもいる
おれのスペアは控えている
人よりも軍馬と銃が大事な
戦時と同じ
使い捨ての兵隊たち

それでもいい
仕事にありつけるならと
寝たり起きたり
ふらつく体を鼓舞して
出動しようか