雪の音
音のない宇宙の中で
巨きな風のエンベロープの裡側で雪の
六角形が音もなく
譜面の星輪をくぐり抜ける時にだけ
ピアノの音を奏でて
また何光年かの緩やかなスイングの軌道に乗る
上から 下へ
螺旋を描いているようで
空から 地面へ
降りていく雨と雪の気配は
いつかどこかで 譜面を通った雪の音が
何光年かの表と裏が重なった轍
降りていく
降りてゆく
一枚の雪を
重ねて
音もなく
受け止められたのなら
巨きな風のエンベロープの裡側で雪の
六角形が音もなく
譜面の星輪をくぐり抜ける時にだけ
ピアノの音を奏でて
また何光年かの緩やかなスイングの軌道に乗る
上から 下へ
螺旋を描いているようで
空から 地面へ
降りていく雨と雪の気配は
いつかどこかで 譜面を通った雪の音が
何光年かの表と裏が重なった轍
降りていく
降りてゆく
一枚の雪を
重ねて
音もなく
受け止められたのなら