風の風景
夏と秋の間のたなどころの風が
海に陽だまりの鱗を幾重にも浮かべている
胴長靴を身に着けた釣り人は 鱗の穏やかな燦めきの中
長く伸びた釣り竿を傾けて佇んでいる
遠くには空の蒼を羽織った山の緑(あお)が薄く連なり
柔らかな陽射しを 風が緩やかに手渡している
夏と秋への緩やかな連なりの間には
いつも陽の風がふいごのように満ちて
景色と心の間を 息を合わせるように
深く連なり 透いて往き渡っていく
海に陽だまりの鱗を幾重にも浮かべている
胴長靴を身に着けた釣り人は 鱗の穏やかな燦めきの中
長く伸びた釣り竿を傾けて佇んでいる
遠くには空の蒼を羽織った山の緑(あお)が薄く連なり
柔らかな陽射しを 風が緩やかに手渡している
夏と秋への緩やかな連なりの間には
いつも陽の風がふいごのように満ちて
景色と心の間を 息を合わせるように
深く連なり 透いて往き渡っていく