衛星の墓標
イーロンマスクの打ち上げた衛星に腰掛けた初老の男性が
真空に煙草の煙をくゆらせながら地球を見下ろしている
スペースシャトル用の宇宙服のヘルメットを外して
前傾姿勢で 地球時間の枠の外
生前の皺の刻まれた目元をすこしだけ細めて
ここを墓標と定めた衛星に腰掛けながら
アメリカから届けられた想いの煙草を取り出しては
世界の行く末を一人 ただ一人きりで見つめている
真空に煙草の煙をくゆらせながら地球を見下ろしている
スペースシャトル用の宇宙服のヘルメットを外して
前傾姿勢で 地球時間の枠の外
生前の皺の刻まれた目元をすこしだけ細めて
ここを墓標と定めた衛星に腰掛けながら
アメリカから届けられた想いの煙草を取り出しては
世界の行く末を一人 ただ一人きりで見つめている