Morning grow
繋いだ影の手づたいに
空の肺と血液を太陽の朝の陽射しで満たして
自転車の影に乗せて海沿いの道路を走らせていくと
虚数の1は海の細波を走る無数の魚の名前を聞いて
そこに名前はないよ
と答えずに同じ視線を細波へ向けて
朝の柔らかな細波に私の影と、影も波で洗われてゆく
帰る時にも影は待っていたので寄り道をして
物産展を見て回って、釣りをして、寝転がって
影は不思議そうに生まれては消える魚を見つめていた
緩やかな坂を登って
がたん 帰宅の合図
家には入れない影の輪郭を撫でると
近所の猫が来て寝そべってきたので
よろしくね
と言わずに猫と影を見つめてから
家の戸を開けて
その中をくぐった
空の肺と血液を太陽の朝の陽射しで満たして
自転車の影に乗せて海沿いの道路を走らせていくと
虚数の1は海の細波を走る無数の魚の名前を聞いて
そこに名前はないよ
と答えずに同じ視線を細波へ向けて
朝の柔らかな細波に私の影と、影も波で洗われてゆく
帰る時にも影は待っていたので寄り道をして
物産展を見て回って、釣りをして、寝転がって
影は不思議そうに生まれては消える魚を見つめていた
緩やかな坂を登って
がたん 帰宅の合図
家には入れない影の輪郭を撫でると
近所の猫が来て寝そべってきたので
よろしくね
と言わずに猫と影を見つめてから
家の戸を開けて
その中をくぐった