ポエム
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朝に思うこと
朝に散歩をしていると
草葉の頬に浮かんだ朝露に
誰の涙だったのだろうと
重さを載せて道を歩いていく

道ですれ違うランニングウェアの人
知っている近所の人におはようと挨拶をして
知らない人には軽く会釈をして

朝がくる
新しく生まれた太陽の空気を呼吸して
こころの重さは蒸発していく
残ったものは引きずってでも
一緒に持っていきなさいと言われているような気がして

それでも光の帳へ蒸発して消えてゆく
思いのお椀を両手で作って
心の中で見つめる朝露に

なかないでと前へ進んで
わたしの涙が足跡になる
24/09/14 00:45更新 / kirima



談話室

■作者メッセージ
しんどい時はひたすら歩くといいんです。

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