雨の花
音速から光速へ到達しシフトする時に咲く
重く重力を伴った光の花の束が
宇宙の雨足が一歩深くスイングするたびに
重低音の揺らぎを震わせて
時計の一歩を遅らせる
花の束は光の速度を保ったまま
重力に引かれたまま形を留めて
じょうごの底へと閉じていくように
その花は種となり裏の宇宙へ
同じ方向へ進む逆さまの時間へ還元される
そうしてまた時は零の雫から加速度を得て
始まりから終わりを結ぶエントロピーの
メビウスの輪の中を廻り続ける
花と咲くことも宇宙(しぜん)のはたらき
今のここも時の加速度を上げながらも
未だ緩やかに揺らぐように
時計の針は前へ進み続けている
重く重力を伴った光の花の束が
宇宙の雨足が一歩深くスイングするたびに
重低音の揺らぎを震わせて
時計の一歩を遅らせる
花の束は光の速度を保ったまま
重力に引かれたまま形を留めて
じょうごの底へと閉じていくように
その花は種となり裏の宇宙へ
同じ方向へ進む逆さまの時間へ還元される
そうしてまた時は零の雫から加速度を得て
始まりから終わりを結ぶエントロピーの
メビウスの輪の中を廻り続ける
花と咲くことも宇宙(しぜん)のはたらき
今のここも時の加速度を上げながらも
未だ緩やかに揺らぐように
時計の針は前へ進み続けている