光のじかん
まだ暑みの気色ばむ夏の領域
自転車をめいっぱい漕いで坂道の参道を登る
その道は木々のアーチになっていて
その道を通る風が汗を乾かしてゆく
工事中の
県外からやってきた職人たちが
長らく止まっていた水源を復活させていた
幾重もの光と影の層を成している
階段の中空の向こうへ歩きながら
一ヶ月にあった記憶日記のページをなぞる
二度礼をして
二度柏手を打ち
みんなが良くなりますように
一度礼をして
鳥居の前後で会釈して
工事中の現場を立ち止まって見ていきながら
自転車に戻りハンドルに指をかけると
とんぼが一尾指に止まってきたので
しばらくそのままの時間にいて
ちょうど良いかげんの頃合いを見て
行きますねと心の中で挨拶をして
坂道をとんぼと同じだけの速さで
気をつけて走らせていく
月一回の大切な
光の時間が幾重にも
日々の一日をはしゃぐように流れてゆく
光と影の織りなす明日の
一番最中の中心線を
自転車をめいっぱい漕いで坂道の参道を登る
その道は木々のアーチになっていて
その道を通る風が汗を乾かしてゆく
工事中の
県外からやってきた職人たちが
長らく止まっていた水源を復活させていた
幾重もの光と影の層を成している
階段の中空の向こうへ歩きながら
一ヶ月にあった記憶日記のページをなぞる
二度礼をして
二度柏手を打ち
みんなが良くなりますように
一度礼をして
鳥居の前後で会釈して
工事中の現場を立ち止まって見ていきながら
自転車に戻りハンドルに指をかけると
とんぼが一尾指に止まってきたので
しばらくそのままの時間にいて
ちょうど良いかげんの頃合いを見て
行きますねと心の中で挨拶をして
坂道をとんぼと同じだけの速さで
気をつけて走らせていく
月一回の大切な
光の時間が幾重にも
日々の一日をはしゃぐように流れてゆく
光と影の織りなす明日の
一番最中の中心線を