ポエム
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四季の記憶
まだ夏の熱の残る秋の暖かな日差しに
道すがらの稲穂が遠くまで揺れている


雲の肩に乗って吹き抜けていく
季節の風の 低いゆらぎの弦の音は

緩やかに
穏やかに

今も空を飛んでいるとんぼたちの足並みをなだめて
ふうと気流に乗せて 成層圏へ運んでゆく



満たされていく胸の奥と
今へ続いて手渡される四季の記憶

ありがとう、受け取りました
と、ひさしぶりの目礼をして そうして目を開いてから
いつもの日常に戻ってゆく

忙しい世界に休息を
と想いながら
24/09/08 23:52更新 / kirima



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