ポエム
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ハリネズミ
揺れて 
飛んで 
ハリネズミは
終わりの来ない
夜に鳴いている
触れるものを
針で突き刺しながら
転がっては 
鳴いている

星に願う 
どうか僕の姿が
君を傷つけないよう
回る 
落ちる 
もがきながら震える 
僕を誰も知らないよ

空をわたる  
君を見つけた夜に
ぼくは 
山を降りたんだ
曲がりくねる 
どこまでもつづく道
ぼくは街にたどり
着いたんだ

深い闇と 
目もくらむ
街の火は 
ぼくの頭を揺らす
君は白い塔の上から
そんなぼくの事を
見ていたんだ

空に光る 
月は照らすよ
君の髪の毛は虹色に光り
ぼくをひきつける

白い塔の上
朝焼けに浮かぶ
君のひとみの中に
針を背負う
ぼくが見えたよ

その時あなたは
両腕を広げ
ぼくを
抱きしめてくれたんだ

針に突き刺された
血だらけのあなたは
白い塔の上から
落ちていったんだ

血だらけのあなたは
白い塔の上から
落ちていったんだ



針の山を背負いながら
ぼくはこの世界を
生きていくんだ
針の山を背負いながら
ぼくはこの世界に
うたを歌う

君に許された
この世界で
ぼくはうたを歌うんだ
ぼくはうたを歌うんだ
20/12/29 22:46更新 / 木村キリコ



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