ポエム
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カタチ
いつからか
バラバラに
聞こえる
空には
穴が開いて
鳥が
鳥が
それらを加えて
バラバラと
飛び立ち
いつの間にか
遠くなった
カタチ
カタチが

君の背は
どんどんと
高くなり
ぼくを追い越して
君の目は
夕暮れに閉じられて
ぼくは手の平を見て泣いた

あつまれ
今降り注ぐ
ぼくをカタチづくる
ただひとつの

あつまれ
今鳴り響く
ぼくをカタチづくる
ただひとつの

いつの日か
ぼくらは
出会うだろう
足りない手足を
探して
夜を超えて
懐かしい場所から
聴こえてくるよ
歌に合わせて
海を渡っていく
カタチ
カタチが

夜に明滅する
影は長く
ぼくを追い越して
君の目は夕暮れに
閉じられて
ぼくは手の平を見て泣いた

あつまれ
今降り注ぐ
ぼくをカタチづくる
ただひとつの

あつまれ
今鳴り響く
ぼくをカタチづくる
ただひとつの

血を撒き散らしながら
傷口は歌う
過去と未来を
飲み込んで
カタチ
カタチ
ただひとつの
ぼくの
カタチをした
20/12/27 10:48更新 / 木村キリコ



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