輪
眼を開けて
ただそこに在るだけの花
触れるたびに
一枚散っていく
形をとわず
別の何かに変わって
また花を咲かすのでしょう
もう紫色の雲が
山の向こうからやってきて
帰りの遅い子どもたちの
若き命の声に
翳りを与える
影が延びて
いずれ消える
いや、闇の一部へ
目を閉じても
光が見える
口を閉じても
舌が切れる
ただ、頭の先から
一輪の華が咲き
風に吹かれ
土に埋もれる
誰かが私に触れる
花びらが切れる
またか・・・
ただそこに在るだけの花
触れるたびに
一枚散っていく
形をとわず
別の何かに変わって
また花を咲かすのでしょう
もう紫色の雲が
山の向こうからやってきて
帰りの遅い子どもたちの
若き命の声に
翳りを与える
影が延びて
いずれ消える
いや、闇の一部へ
目を閉じても
光が見える
口を閉じても
舌が切れる
ただ、頭の先から
一輪の華が咲き
風に吹かれ
土に埋もれる
誰かが私に触れる
花びらが切れる
またか・・・