ポエム
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春の夢はどこか遠くへ

流れ流れに急ぐ

暴れ者のように

綱では効かぬ

明日への轍



続く人々の群れ

死への道さえも

気づかないからこそ

前へ進めるのさ

人間としてではなく



闇の中で会う二人は

馴れ合えぬ運命

海は深けれど

浅い夢ならば

沈むことはない



離れてゆく二人は

涙する恋を知らない

春の宴を空の上から

愛の焔を地上から

うごめく夏の魂が

春と知らずに目覚めて

恥ずかしがる乙女



自由から逃げるように

酒に溺れ明け暮れた日々

飲まないとやってられない

そんな世の中



同じ海で巡り巡る

あの日と同じ波

押し寄せる度思うのは

焦れったい過去



魂の叫びは君の胸に

遥かな燈の一つさえ

同じ夢を見る

行く末を案じる真理はどこへ

運命なんかと言わないで

いつかは目覚めるはず



人恋し季節なら

たとえ目覚めの春でも

ときめいてもいいはず

見つめあったその日から

愛に溺れるのはなぜか

悲しいだけじゃないはず

報われる恋もあるはず

遠い過去へ戻っても

やり直せる気がしない

終わったことは振り向かず

前だけ向いていこう

今を生きていこう
















18/03/18 22:41更新 / 喜楽一膳



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