ポエム
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始まり
ものすごい速さの車があった。
それはたくさんの車を追い抜かした。
電光石火だった。

ある日、壊れてしまった。
原因は分からなかった。
でも、とにかく遅くなった。
昔抜かした車が追い抜かしていった。

でも、もう速く走ることをやめた。
素敵な世界に目を奪われたからだった。
まるで、その場所から離れたくないかのようにゆっくり、ゆっくり走った。

「今まで通り過ぎた世界はどんなだったんだろう。」

少しの後悔がよぎった。
走れなくなるまで、一本道は続いていく。
21/03/22 02:32更新 / kinchan



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