川辺にて
真夜中の川辺にて、しゃがみ込んで川の流れる音に耳を澄ませていると、長い無精髭を生やした男が隣に来た。
男はくたびれたおそらく茶色の長いコートを羽織り、深々と帽子を被っていた。
「何しに来たんですか。」
つい、問いかけてしまった。
「川の流れる音を聞きに来たんだよ。」
僕と同じだった。
「川は綺麗な言葉しか知らないのがいいんだよ。」
男はそう続けた。
「雨が降ったらそうはいかないよ。」
僕は少し反論した。
「そうかもね。」
男は答えた。
そこからはもう何も話さなかった。
三十分程して男は何も言わず帰った。
それから少し考えた。きっとみんな疲れてるんだと。
男はくたびれたおそらく茶色の長いコートを羽織り、深々と帽子を被っていた。
「何しに来たんですか。」
つい、問いかけてしまった。
「川の流れる音を聞きに来たんだよ。」
僕と同じだった。
「川は綺麗な言葉しか知らないのがいいんだよ。」
男はそう続けた。
「雨が降ったらそうはいかないよ。」
僕は少し反論した。
「そうかもね。」
男は答えた。
そこからはもう何も話さなかった。
三十分程して男は何も言わず帰った。
それから少し考えた。きっとみんな疲れてるんだと。