白
何を聞いているの
何も聞こえないの
何を聴いているの
何も聴こえないの
海のよな草原に身を投げ出し
柔らかく頬をくすぐる小さな緑に笑みを浮かべ
黒い睫毛を濡らしている
何を失くしたの
何も失くしていないの
何を無くしたの
なにも
言葉に詰まったその喉元まで
いつの間にか日に焼けて
あなたが大切にしていた白がもういないと知る
柔らかだったはずの緑は色を変え
葉先は鋭く尖りその身を苛む
睫毛から旅立つ透明にまみれた顔に浮かぶのは笑み
白を生かしてやれなかったの
白を生かしてやれなかったの
白は生き返らないの
白は生き返らないの
慟哭
そして
降り積もる
白
何も聞こえないの
何を聴いているの
何も聴こえないの
海のよな草原に身を投げ出し
柔らかく頬をくすぐる小さな緑に笑みを浮かべ
黒い睫毛を濡らしている
何を失くしたの
何も失くしていないの
何を無くしたの
なにも
言葉に詰まったその喉元まで
いつの間にか日に焼けて
あなたが大切にしていた白がもういないと知る
柔らかだったはずの緑は色を変え
葉先は鋭く尖りその身を苛む
睫毛から旅立つ透明にまみれた顔に浮かぶのは笑み
白を生かしてやれなかったの
白を生かしてやれなかったの
白は生き返らないの
白は生き返らないの
慟哭
そして
降り積もる
白