帰るべき場所へ
一人を願って水たまりに映る
ぼやけた私を一息かけて
霞ませる
世界は嘘ばかり歌って
肝心なところはいつだって大人が
内に秘めている
それならもう早く大人になりたい
一人でいることに慣れすぎて
掛けられた声も痛みに変わる
それでも
私を見つけてくれた陽の光は
私を無条件にやさしく撫でていく
好きになってはいけないと
誰かが決めたルールに
私の心は
そっと逆らった
でも声にはできなかった
引き出しの奥にしまった想いは
時計の針よりも
静かに進む
「好き」は
言葉じゃなく
まぶたの裏で何度も揺れる
大人になればこの気持ちも
正しくなるのかな
それとももっと
見えなくなってしまうのかな
ふと気が緩んでしまえば
目元から滴る
まるで菜の花のようなあの人が
いつもでも頭の中で回る
私が帰るべき場所は
あの空っぽの鳴き止んだ鳥かごであるはずだ
その中で
風に揺れる枝をただ見ていればいい
そしてきっと
あの陽の光に目を細めて
私はまた一人を願うのだ
ぼやけた私を一息かけて
霞ませる
世界は嘘ばかり歌って
肝心なところはいつだって大人が
内に秘めている
それならもう早く大人になりたい
一人でいることに慣れすぎて
掛けられた声も痛みに変わる
それでも
私を見つけてくれた陽の光は
私を無条件にやさしく撫でていく
好きになってはいけないと
誰かが決めたルールに
私の心は
そっと逆らった
でも声にはできなかった
引き出しの奥にしまった想いは
時計の針よりも
静かに進む
「好き」は
言葉じゃなく
まぶたの裏で何度も揺れる
大人になればこの気持ちも
正しくなるのかな
それとももっと
見えなくなってしまうのかな
ふと気が緩んでしまえば
目元から滴る
まるで菜の花のようなあの人が
いつもでも頭の中で回る
私が帰るべき場所は
あの空っぽの鳴き止んだ鳥かごであるはずだ
その中で
風に揺れる枝をただ見ていればいい
そしてきっと
あの陽の光に目を細めて
私はまた一人を願うのだ
25/11/09 13:34更新 / 那須茄子