石ころ分の。
ぼんやりと霞んだ空を見てた
何かが終わったわけじゃないのに
終わりそうな気がして
足元に転がった石ころを蹴った
どこまでも飛んでいけ、なんて
どうせ響かない声で呟いた
風で僕のパーカーのフードが捲れた
意味もなく
世界に拒否されたみたいだ
冷えたコンクリートの感触
握りしめた拳の温度だけが
僕にまだ僕だと教えてくれる
何もない
何者でもない
そんな気がしてた
いつの間にか
辺りはオレンジ色になって
遠くの空に一番星が光る
さっき蹴った石ころは
誰かを転ばすものになるかもしれない
そう思うとなんだか
愉快になる
何かが終わったわけじゃないのに
終わりそうな気がして
足元に転がった石ころを蹴った
どこまでも飛んでいけ、なんて
どうせ響かない声で呟いた
風で僕のパーカーのフードが捲れた
意味もなく
世界に拒否されたみたいだ
冷えたコンクリートの感触
握りしめた拳の温度だけが
僕にまだ僕だと教えてくれる
何もない
何者でもない
そんな気がしてた
いつの間にか
辺りはオレンジ色になって
遠くの空に一番星が光る
さっき蹴った石ころは
誰かを転ばすものになるかもしれない
そう思うとなんだか
愉快になる
25/10/11 13:28更新 / 那須茄子