ポエム
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朝を許すための夜
夜に溶けた声がまだ耳を離れない

千切れた影を撫でるだけの毎日

きみを想ってたなんて
笑えるよな
今さらさ

絡まる記憶に足を取られ
一歩進むたびに後ろを振り返る
守れなかった約束を
まだ胸で抱いてるのは滑稽だ

冷たい雨が頬を叩いて
「忘れろ」って叫ぶけど
しがみついていたいんだ
僕の全てだったから

くだらない嘘も許し合ったあの世界は灰色

奪い
奪われ
それでも願う
こんな僕にも未来があるなら
だけど時には壊したくもなる
優しさすら毒になるから


全部が罰に見えて
正しさが僕を切り裂く
灯りを探した夜の中
まだ終わらせたくなかった

もう一度
朝を許せるなら
何かを変えれる決心はつくだろう
25/06/28 21:29更新 / 那須茄子



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