ポエム
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退屈リセット
午後三時 
時計の針が 
あくびしている

ため息まじりの紅茶に 
ビスケットは沈んだまま



そんな時 
空がふっと笑って ぽつん
雨じゃなくてカエルがひとつ
緑のスーツでぴょこりん 

「こんにちは」とウィンク
すぐあとを追いかけて
雲の隙間から 
猫がすべりこむ

毛並みは虹色 
声はまるでハミング
「ここ、退屈って聞いたから来たの」って

ふたりは床でくるくる踊る
ティーカップからラッパの音がして
部屋じゅうがカーニバルになった

気づけばぼくも 
うたっていた
「退屈」って言葉の意味が
少し変わるぐらいに



25/06/28 18:49更新 / 那須茄子



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