ポエム
[TOP]
夜歩跨滓
愛されたかったんだ

こんな時間まで一人だなんて

やっていけない、いつまでもふらついている

灯りが鬱陶しい

だからそこかしこにあるモノは手当たり次第

殴りつけて痛みを感じて

すっきりしないモヤモヤをなんとか見ようとするが

いっこうにぼやけて不鮮明

どこかで躓いて転んで訳も分からないまま

アルキメデスの原理をなぜだか今思い出している

ふわっと軽くなるのがお望みかい、そう言われているようだ

それになんと応えたら

平気でいられるだろう

もう寂れた街の路地と路地をすり抜けて通るのは

ごっこ遊びだけで十分だ



25/01/10 19:33更新 / 那須茄子



談話室

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c