ポエム
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こわい色
夜に浮かぶ
どこから光る
赤い輪っか にじんで
ぼうっと照らすから
ただ闇 よりも
なおこわい

ふわふわ頼りない
足取りで ふと
八本足 蜘蛛の巣に
引っかかる
黄色に黒の縞模様
肩にぽとり 危険信号
ぞっとする

見渡す限り白い空間
盲目になったような
錯覚で めまい
こわいから色で
埋め尽くす
これでもかと
ぐちゃぐちゃ混沌が
かえって落ち着くわ

透明って何
そこにあるのに
どこにもない色
プールがこわい いっそ
バスロマンでも
ぶちこんでやろうか

根源的な恐ろしさ
秘めて 今日も色彩は

そこにある
19/07/14 11:01更新 / あたつ



談話室



■作者メッセージ
夜、ベッドに横になると見える赤の明かり。まるで闇に浮かぶ血しぶき。
子供のころ引っかかった蜘蛛の巣から落ちてきた女郎蜘蛛の禍々しさ。
白って、考えてみれば拒否の色、何色も受け付けない、絶対的王者の潔白。
透明こそ色に数えられるのかも分からない、思えば思うほど不可解な謎。

ってな風味でちょっと中2っぽい、呟きを残し。
でもわたし、猫はきっと何色でも歓迎。でもそれは2次元にとどめてね。
例の国のようにカラーリング猫は、見てるだけで心痛みすぎるから。

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