愛しき願いは神へとおちて
再び苦しみを生み出してしまった

神よ　あなたはきっと絶望しただろう
この世界の救えなさに
希望という名の無情さに

完璧がないゆえに永遠に成長する我らを
どんな哀れみと羨みをもって
完璧であるあなたはあの場所で
見守り続けていることだろうか

闇ばかり好む無意味な営み　
歯車に合わせて踊る道化師
お裾分けの精神を持てぬ輩たち

そんな救いようのない
この世界の願いたちを
時のない場所で見守る神よ
その命削って　叶えたまえ

一縷の望みは神へとおちる
望みのない世界で　望みを作り出すために
時を刻み始めたあなたの心の軋みを
誰も癒してはくれないだろう

それでも、とわたしは宣言する
愚かなわたしを愛してくれるのならば
神よ　狂いたまえ　苦しみたまえ

そしてまた　生み出してほしい
混沌の宇宙を　この遊戯を
命尽きてもなお　終わらせないために

■作者メッセージ
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