遠くで君が呼んでいる
君のいるそこは　
愛すべき場所だろうか

郷愁を感じることもなく
僕は一人　彷徨うんだ
君からは到底届かない
迷路のようなこの回廊を

今まで僕が旅してきた中で
最も苦しみのない場所はいつでも「今ここ」
逃げることも行くことも叶わないけれど
ただただ　君を愛しているよ

永遠が永遠と結ばれるなら
枯れる事もまた叶うのだろう
だけれど今は返せない痛みを胸に
歩いてゆくよ　一歩ずつ

命ある限り　僕は呼吸をやめない
オートマティックの　この細胞たちを
慈しみながら　
三次元の果て無き夢に
また独り落ちてゆく

■作者メッセージ
最近の壊れた詩です；