ポエム
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タンポポ
凍りついた窓ガラスの氷は溶けて、
淡い太陽が力を増した。

炎の揺れるヒーターは、
そろそろ無口になってくる。

近所の公園に足を運ぼうと、
気楽な服装で外に出た。

「ああ、春か。」

気づけばそこは、
黄色いタンポポの野原。

タンポポの花一輪を心に飾って、
野原の香り、虫の羽音を楽しむ。

茶色くしおれた赤い薔薇の花束なんて、
心の奥底へそっと片付けて。

今年も桜は咲くだろう。
生きとし生けるもの、
その全ての賛歌が、
この野原に響きわたる。

そうして、僕は行くのだ。

出掛けよう、春が向かうその先へ。
出掛けよう、そして踏み出す、
新しい一歩を。

タンポポの花が散る前に。
19/01/01 23:31更新 / pomupomu



談話室



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