ポエム
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飛ぶ人
携帯電話と共に空を飛ぶ。
着信音が、アイン、ツヴァイと、この大きな青空に届いた。
流れた雲は歓びの歌を歌いながら集まり、
後は雲まかせの、昼寝を一時。
私の影が地上に射した。
携帯電話の大きな着信音がきっと届いたのだろう。
いつかの少女が家から飛び出し、携帯電話で私を呼んた。
携帯電話を通して流れてくる少女の旋律。
ハレルヤ!ハレルヤ!
神は天から拍手する。
お嬢さん、素敵な歌声をありがとう、と私は虹のなる種を空にまいた。
夕暮れ時の茜色に、
空を覆えと虹の花束が映える。
少女は歌う、別れの歌を。
オワカレ、オワカレ、アリガトウ!
さて、そろそろ携帯電話をオフにして、真夜中の茶会とシャレこもう。
後に残るは携帯電話。
プカプカ浮かび、やがて没する。
次の出会いを求め続けて。
19/01/01 23:33更新 / pomupomu



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