ポエム
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決別
大理石を削っていると、
愛しい我が子が現れた。

冷たくて動かない。

とっくに我が子は旅に出て、
2度と帰ってこないのに。

大理石の我が子は、
私に向かって笑っている。

涙の渦にのみ込まれても。

無垢な笑いが私の心を打つ。
その笑顔を見続けたかった。

私は大理石の我が子を、
床に投げつけて砕いた。

決別は済ませていたから。
19/01/01 23:35更新 / pomupomu



談話室



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未熟ですが、よろしくお願いします。

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