生きたい
夢を見た。
それは原因不明の熱が下がると同時に体が動かなくなってゆく夢だ。
秋に気づけば僕の中は空っぽだ。
真空に投げ出された一つの記号だ。
ああ、六畳一間が僕の世界の中心だ。
それ以外の世界は神様に祈るくらいにあまりに遠い。
近くの公園でさえイタリアに行くほどの衰弱だ。
この狭い世界が僕の言葉を奪ってゆく。
やがて言葉を紡ぎ出せなくなり夕闇が迫るなかで孤独になるだろう。
だが、私は生きる努力をしたいのだ。
そのために綺麗な言葉はとうにすてた。
あがき、もがき、苦しんだとしても、一篇の詩にその痕跡が残ると信じて。
月や星ぼしよりも太陽にこそ私は叫びたい。
生きたいのだと。
それは原因不明の熱が下がると同時に体が動かなくなってゆく夢だ。
秋に気づけば僕の中は空っぽだ。
真空に投げ出された一つの記号だ。
ああ、六畳一間が僕の世界の中心だ。
それ以外の世界は神様に祈るくらいにあまりに遠い。
近くの公園でさえイタリアに行くほどの衰弱だ。
この狭い世界が僕の言葉を奪ってゆく。
やがて言葉を紡ぎ出せなくなり夕闇が迫るなかで孤独になるだろう。
だが、私は生きる努力をしたいのだ。
そのために綺麗な言葉はとうにすてた。
あがき、もがき、苦しんだとしても、一篇の詩にその痕跡が残ると信じて。
月や星ぼしよりも太陽にこそ私は叫びたい。
生きたいのだと。