ポエム
[TOP]
仕方なし。
天空に星2つ輝いて、
神々も地上に堕ちた頃。
人の声がこだまする。
「さあ、いこうか。」

どこに向かって?
人々は唱えた。
指導者達はこう言った。
「自由の者のみが先に進めるのだ。」

人の世になった頃。
天空の星は一つづつ交代し、
神々の吐息さえ聞こえなくなった頃。
一艘の船が出た。

人の世は、なんと救いがないのだろう。
そう考えた一団を乗せた船。
帆船は神々の息吹を求め、
彷徨うのだ。

船は神々を探そうと、
懸命に地の果てまで向かったが、
神々はいなかった。
いたのは獣の群ればかり。

「さあ、いこうか。」
と人は息巻いたが、
己も獣になれば、
仕方なし。
19/01/01 23:41更新 / pomupomu



談話室



■作者メッセージ
よろしくお願いします。

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c