忘れるように
目が覚めたのはまだ夜も明けない時間
ぼんやりとする目を擦りながら
辺りをキョロキョロと見渡す
でも目に入るのは闇ばかりで
気だるい体を起こして電気を点けた
その明るさに一瞬だけ目が眩んで
私の世界は動き出す
一つため息をついて聞こえてきたのは
お腹の虫が鳴く音で思わず笑う
時計を見れば午前三時
こんな時間にお腹が空くなんて
変な日だと思いながらも
私はいつの間にかダイニングキッチンに立っていた
そうして作り上げたのはパンケーキ
一昨日買ったばかりのバターを切って
大好きな蜂蜜をたっぷりとかけて
私の早すぎる朝食が始まった
珍しくふんわりと焼き上がったパンケーキを
ひとくち食べて思わず苦笑を浮かべる
あの人がいたら絶対出来なかった事だなんて思いながら
ちょっとセンチメンタルな気分になってコーヒーを淹れた
お気に入りのブレンドコーヒーは私の心を落ち着ける
甘い香りと苦い香りが溶けるダイニングキッチンで
あの人との過去を思い出しながら私は
午前三時のパンケーキをコーヒーと一緒に飲み下して
みっともなく鼻をすすった
あの日に失くした想いを
忘れるように
ぼんやりとする目を擦りながら
辺りをキョロキョロと見渡す
でも目に入るのは闇ばかりで
気だるい体を起こして電気を点けた
その明るさに一瞬だけ目が眩んで
私の世界は動き出す
一つため息をついて聞こえてきたのは
お腹の虫が鳴く音で思わず笑う
時計を見れば午前三時
こんな時間にお腹が空くなんて
変な日だと思いながらも
私はいつの間にかダイニングキッチンに立っていた
そうして作り上げたのはパンケーキ
一昨日買ったばかりのバターを切って
大好きな蜂蜜をたっぷりとかけて
私の早すぎる朝食が始まった
珍しくふんわりと焼き上がったパンケーキを
ひとくち食べて思わず苦笑を浮かべる
あの人がいたら絶対出来なかった事だなんて思いながら
ちょっとセンチメンタルな気分になってコーヒーを淹れた
お気に入りのブレンドコーヒーは私の心を落ち着ける
甘い香りと苦い香りが溶けるダイニングキッチンで
あの人との過去を思い出しながら私は
午前三時のパンケーキをコーヒーと一緒に飲み下して
みっともなく鼻をすすった
あの日に失くした想いを
忘れるように