青空
泣き出しそうな空だった。
死にたくなるような、そんな青色。
休みの日の午後4時、たまに自分の部屋の窓から空を見上げることがあった。
毎年5、6回あるこの無意味な行為。
空は決まって晴れていた。
そのたびに私は思うのだ。
昔の私は今を必死に生きていた。
毎年変わりゆくこの景色。
初めてこの行為をしたときは窓から公園が見えた。
母と遊んだ空き地が見えた。
だが今は家ばかりだ。
その事実に安心している自分もいた。
この景色はもう、今後変わらないのだと。
これ以上にノスタルジーな気分に浸ることはないのだと。
だがそれは本当ではなかった。
無くなったものほど切ない事はないのだ。
ここ5年ぐらい変わることのない窓の景色。
永遠と変わらない空の色。
あの空き地を思い出して死にたくなった。
死にたくなるような、そんな青色。
休みの日の午後4時、たまに自分の部屋の窓から空を見上げることがあった。
毎年5、6回あるこの無意味な行為。
空は決まって晴れていた。
そのたびに私は思うのだ。
昔の私は今を必死に生きていた。
毎年変わりゆくこの景色。
初めてこの行為をしたときは窓から公園が見えた。
母と遊んだ空き地が見えた。
だが今は家ばかりだ。
その事実に安心している自分もいた。
この景色はもう、今後変わらないのだと。
これ以上にノスタルジーな気分に浸ることはないのだと。
だがそれは本当ではなかった。
無くなったものほど切ない事はないのだ。
ここ5年ぐらい変わることのない窓の景色。
永遠と変わらない空の色。
あの空き地を思い出して死にたくなった。