ゴールデンタイム
窓から入るやわらかな橙色が
まばらに部屋を灯す
ぼんやりと豆腐売りの笛を聞く
笛の音はながく残すのに
なかなか姿を見せないので
何を売っているのか
わたしは知らない
バー
ボー
バー
ここでは町内放送もひび割れていて
言葉はひとつも聞き取れない
光と音だけ
ときどき訪れる
世界も自分もあやふやになる
この瞬間がすきだ
何をしてもしなくてもいいよと
許されている気がする
天井の暗がりがゆっくりと
手を広げるのをみている
夜がおりてくるまで
もうすこし
まばらに部屋を灯す
ぼんやりと豆腐売りの笛を聞く
笛の音はながく残すのに
なかなか姿を見せないので
何を売っているのか
わたしは知らない
バー
ボー
バー
ここでは町内放送もひび割れていて
言葉はひとつも聞き取れない
光と音だけ
ときどき訪れる
世界も自分もあやふやになる
この瞬間がすきだ
何をしてもしなくてもいいよと
許されている気がする
天井の暗がりがゆっくりと
手を広げるのをみている
夜がおりてくるまで
もうすこし