ポエム
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凡人
無理に登る必要の無い階段を
ゆっくりと登っていた

終わりは自分で決めていい
一本道で 僕は彷徨っていた

人に認められたかった
人に好かれたかった
人と距離を取りたかった
人を認めていた
人が嫌いだった
自分が嫌いだ

目的や目標を持たず ただ生きているだけ

一人が好きだった
一人が嫌いだった

寂しくて 羨ましくて けれど、僕には何も無い
家庭に問題は無く 良い環境で育った
けれども 僕の中には何かが足りない

ちっぽけだけど 大切な何かが欠けている

違う
何も無いんじゃない
何もして来なかった

だから 僕はいつまでも見上げているんだ
21/05/05 11:07更新 / 井崎



談話室



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