君。
黒い世界で嘆く。
君にふれられたら。
ふれたくてもふれてはいけない。
遠くの記憶[ページ]にすら
ふれることは許されない。
君の容姿[かたち]も声[ねいろ]も
過去に置いてきてしまったから。
探しに行くには遠すぎて。
闇は月を隠した。
白い世界で想う。
君と同じ景色[みらい]を見て
新しい記憶[ページ]をつくれたら。
今まで置いてきてしまったから。
空っぽの心には
想い[データ]だけが募っていって。
想い[データ]の容量はあとわずか。
闇は月を照らした。
赤い世界で祈る。
時間[とき]を戻せたら。
君の瞳をまたみたい。
手の温もりをまた感じたい。
無機質でうるさかった音も、
戻ってきてほしいくらい寂しくて。
待っても待っても音は変わらなくて。
音[こえ]にならない声は、
虚しくも闇に誘われた。
闇は月をさらった。
黒い世界で願う。
この悲しみを、想い[データ]を、
削除することができたら。
ふれたくてもふれられない。
もう容量がいっぱいで、
瞼[ていぼう]も決壊して
目から頬をつたって溢れてく。
この想い[データ]も一緒に連れて行って。
対価はもう前払い済みだから。
闇は月とともに消えた。
白い世界で・・・・・・
君にふれられたら。
ふれたくてもふれてはいけない。
遠くの記憶[ページ]にすら
ふれることは許されない。
君の容姿[かたち]も声[ねいろ]も
過去に置いてきてしまったから。
探しに行くには遠すぎて。
闇は月を隠した。
白い世界で想う。
君と同じ景色[みらい]を見て
新しい記憶[ページ]をつくれたら。
今まで置いてきてしまったから。
空っぽの心には
想い[データ]だけが募っていって。
想い[データ]の容量はあとわずか。
闇は月を照らした。
赤い世界で祈る。
時間[とき]を戻せたら。
君の瞳をまたみたい。
手の温もりをまた感じたい。
無機質でうるさかった音も、
戻ってきてほしいくらい寂しくて。
待っても待っても音は変わらなくて。
音[こえ]にならない声は、
虚しくも闇に誘われた。
闇は月をさらった。
黒い世界で願う。
この悲しみを、想い[データ]を、
削除することができたら。
ふれたくてもふれられない。
もう容量がいっぱいで、
瞼[ていぼう]も決壊して
目から頬をつたって溢れてく。
この想い[データ]も一緒に連れて行って。
対価はもう前払い済みだから。
闇は月とともに消えた。
白い世界で・・・・・・