ポエム
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春が来る
あの窓から眺めてた場所に
今はこうして立っていて
あの窓から写る景色を
もう歩くことはないんだな

アイスクリームになるはずだった
ポケットの温まった小銭は
気づけばあんぱんになっていて
だから今年も一人の夜明けに
だから今年も春が来る

僕は子守唄を歌わない
僕はレクイエムを歌わない
代わりに僕が歌うのは、
あなたに歌えなかった歌だ

僕は地面を眺めて歩く
空を仰いで立ち止まる
これから僕が歌うのは
あなたが知らない あなたの歌だ
21/03/14 22:42更新 / アンタレス



談話室



■作者メッセージ
僕とあなたと、そのあいだ
歌声は春を連れて来ます

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