ポエム
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明日の君へ
向かうべき先はどこにあるのか
僕らは知らない
この身体はいつから僕らのもので
この心がいつからここにあるのか
それすら知らされずに
僕らは今日を生きている

僕らは進んでいるわけじゃない、
ただ変わってゆくだけだ

昨日まで隣にいた人と、
今の自分との間の距離が
変わってゆくのを
進歩だと錯覚しているだけだ

どこにも行けやしない
僕らはまっすぐには歩けない
どこにも辿り着かない
僕らは向かうべき場所を持たない

進もうとするな
戻ることはできないのだから
どこにも行けやしない
僕らはただ、変わってゆくだけだ
20/05/01 02:24更新 / アンタレス



談話室



■作者メッセージ
2年前に君が「すごい」と言ってくれた詩です。

僕はたくさん考えてこれを書いたし、
なかなかいいものが書けた自信もあったけれど、
「どれも誰かが言っていることだな」
という冷めた気持ちもありました。

詩を人に見せたのは君が初めてでした。
あの時、勇気をだして本当に良かった。

同じ目線で隣を歩いてくれる、
君が好きでした。

奇しくも2年前ここにいた僕が、
今の僕を励ましています。

たとえ錯覚だとしても、これから僕は進んでいきます。
よければ見ていてください。

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