ポエム
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夢(仮)
大切なこととそうでないことを
慣れた手さばきでより分けていく
ひとつずつ諦めて置いてって
これでいいのかと歩みをとめる

だんだん近づいていってたのに
触れることは出来なかった濡れた光
やるせなさを器用に切り取れば
あの日に立ち竦んだままの僕がいる

こぼれおちてく
吹き溜まってく
ただそれだけで
過ぎ去っていく



物語のクライマックスは
ふと気づけばとうに終わっていた
ひとつずつ歩み寄っては離れ
乾いた手をじっと見つめる

もう少しで届きそうだったのに
触れることは出来なかった澄んだ光
寄る辺なさに気づかぬふりをすれば
あの日に立ち竦んだままの僕がいる

一度だけ僕は

振り返ってみる

ただそれだけで

もう歩んでいく

19/09/07 08:29更新 / いまり



談話室



■作者メッセージ
米津玄師の「恋と病熱」を聴きながら書きました。

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